息子が日本人補習校の宿題をやっていました.国語の教科書の冒頭に記載された詩を読んで,感想文を書くのだそうです.詩の作者は,まど・みちおさん.「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」など,この方の楽しい詩は誰でもおなじみですね.どれどれ.
わかばを見ると
むねが晴れ晴れする。
ぼくら子どもも ほんとは
人間のわかば。
天が、ほら。
あんなに晴れ晴れしている。
ぼくらを見まもって・・・・・・。
・・・『 ほんとは』???なぜここに『ほんとは』がなくてはならなかったのでしょう?子供の目線で書かれた,この詩の中で,あえて挿入されたこの単語に,まどさんはどんな気持ちを込められたのでしょうか?
言葉を吟味し,読解する力を養う国語の教科書.小学3年生が真新しい教科書を開くと真っ先に飛込んでくる,この詩に,安穏とはしていられない時代背景と「見まもられているよ.大丈夫だよ」と明示的に送られるメッセージの意図を考えてしまったのでした.
・・・考え過ぎ?
<背景,目的>
近年,日本のサブカルチャーは,幼少時代にパワーレンジャー1)およびポケモン2)に親しんだ若年層を中心として広がりをみせ,自動車,書籍,電子機器などを媒介し,米国文化の根底に徐々に影響を及ぼしつつある.米国で大成したジャンクフード文化においても日本のカップ麺の存在は大きく,なかでもNissin3)およびMaruchan4)がその双璧と言える.前者が日本でステータスを有するCup Noodleブランドを展開するのに対し,後者は完全にコンセプトを同じくするInstant Lunchを米国におけるブランドとして展開する.いずれも,米国内で製造され,チキン,シュリンプ,ビーフなどのフレーバーの他,チーズ入り5),チリ味6)などの新たな取り組みも見られることは良く知られている.本報告では,標準麺と言えるチキンフレーバーに着目し,双方の相対比較を実施する.
<手法>
検体はともに,ウォルマートにて入手する.調理法の詳細については前報5)を参照されたい.ここでは,価格,パッケージデザイン,具,麺,スープの各項目を評価パラメータとし,相対比較する.著者の胃容量の制限のため,試験はそれぞれ異なる日に実施するが,実験環境を一定に保つため,窓の無い半地下実験室とし,室温22℃を保つ.以下ではNissin Cup Noolde ChikenをCN,Maruchan Instant Lunch ChikenをILと呼び,区別する.
<結果,考察>
1. 価格
2. パッケージデザインウォルマートにおけるCNおよびILの価格は,それぞれ¢26,および¢33(注1)である.絶対的な両者の差は僅かであるが,比率では21%の開きがあり,ハコ買いの可能性が高い米国スーパーマーケットにおいては,有意な差である.なお,日本におけるCNは,Sストアの特売においても80円前後(注2)であり,米国のそれの実に3倍の高価格を維持している.この価格差は,日米両国間に於けるCNブランドステータスの差異のみならず,製造コストの格差も伺うことができる.また,対象とするマーケットも異なるものと考えられる.米国においては,これらのカップ麺が,日本に増して,間食(不要な食事)として位置づけられていることを物語っている.
注1:特売価格であり,自販機における通常の販売価格は¢75である.
注2:2007年9月調査結果.その後定価が引き上げられており,最新の調査結果7)では特価128円とされる.
3. 具図1および2に検体の外観をそれぞれ示す. パッケージは,いずれも発泡スチロールカップ,紙製ふた,プラスティックフィルム,厚紙のパッケージで構成される.両者の寸法および外装デザインは酷似しており,店頭において取り違える可能性を否定できない.ふたのウラにアルミパックがなされていない点が日本製との構造上の相違点である.このため,ふた強度が弱く,店頭において既に破れているものも散見される. 厚紙の外装はふた強度を補うための機能部品であると推察される. また,ふたは熱湯による「ふやけ(図3)」に伴って剥離しにくくなり,著者のストレス値を著しく上昇せしめる.
4. スープ図4および5に調理直後(撹拌前)の観察写真を示す.
具は,いずれもグリーンピース,コーン,人参で構成される.表1に示すとおり,CNは具の数量でILに勝っている.(注:Fig.5においては,グリーンピースのうち2つが分離し,見かけの数量が増大している)ただし,CNにおいても,具の含有量は麺およびスープに比して僅かであり,風味も印象に乏しい.蓋を開けた瞬間の見た目を重視した設定と考えられる.
5. 麺スープの匂いは両者で異なる.ILでは野菜と塩の風味を基調とする軽い匂いで有るのに対し,CNではコンソメの匂いが支配的であり,より濃い味であろうとの印象を与える.しかし,実際は両者の味の差は僅かである.いずれも薄い鶏だしと油,塩の組み合わせであり,味の濃さではむしろILが勝っている.CNは匂いと味のバランス取りに質/量の両面から失敗しており,摂取開始時の落胆が大きい.
両者に共通の事項として,味の単調さ,薄さが挙げられる.スープの味が重要とされる日本と対極にあり,極論すれば,味よりも麺を戻す機能にその重点がおかれているとも考えられる.両者の隔たりは大きく,この点においてCNブランドはグローバルアイデンティティが確立されていないと言える.なお,食べ進めるにつれ,口内において油が存在感を増し,完食時には僅かながら胸やけ感をもたらすことは,CN,ILの両者に共通の特徴である.
麺は,滑らかさおよびスープの絡み付きやすさの観点から,僅かにILがCNを勝る.ただし,両者ともコシが弱く脆い傾向は共通である.箸,またはフォークによる加圧で容易に断裂するそれは,日本においては「のびきった麺」と形容されるに値する.著者らはILを用いて熱湯投入後の保持を1分のみとした実験を別途行ったが,保持時間にともなう麺の状態変化は僅かであった.従って,コシの弱さは調理法あるいは保持時間の如何によらず,本質的なものであると言える.
参考文献:文中にハイパーリンクとして記載
yuminさんの記事を読んでいて,「ことば」という単語のひらがな表記が何となく気になったので,いつものようにGoogleで調べていたら,全く関係ないことだけど,なんと,キチンとJIS規格に定められた「 か゜き゜く゜け゜こ゜」という文字(か行の半濁点付き)が,世の中に存在するということを知りました.今まで,全く知らなかった〜.これって常識ですか?
なんでも,鼻にかかった「んが」「んぎ」みたいな鼻濁音を表記するのにマルを使うのだそうです.が行の発音が二種類有るというのは昔,国語で習ったように思うけど,まさかそんな表記をするとは知りませんでした.・・・ということは!サザエさんが昔,番組の終わりでお菓子をノドに詰まらせる時に言っていた台詞は「か゜く゜!」と表記出来るのか.それとか「んが,でもねぇ〜.」みたいのを,「か゜,でもねぇ〜.」とか...なんか,いぃなぁ.気に入ってしまいました.これから使ってみようかな.マックなら一文字で有るかも!と思って調べたら,有りました〜.
でもヒラギノだけだから,VOXとかで使ったらきっと化けちゃうんでしょうね.どうやらJIS X0213という規格なら入っているようですね.まぁ,ベタなタイトルな訳ですが,ほんの少しでもニヤリとしてしまったそこのあなた.負けですよ.ぷ
半年前,日本から持って来た腕時計はごつごつのクロノグラフ1つ.これだけで良いや,と出国前は思ったのですが,いざ米国に来るとスーツを着たのなんて,出勤初日と僅かな出張時のみ.これでももちろん構わないんだけど,もうちょっとカジュアルな腕時計が欲しいなぁ,と,事あるごとに物色していたのです.春物を仕入れに行ったアウトレットモールでもFossilのファクトリーショップを冷やかし・・・面白いのに出会ってしまいました. モロボシダンが使ってそうな無骨なレトロフューチャーデザインで,表示板は真っ黒.でも,同じようなゴツい時計達の中では小さめで,ちょっとだけ品があります.如何にも「ワタシ,電池切れてます」て感じでショーケースの一番奥に鎮座していたのですが,気になったので見せてもらいました.で,店員さんがボタンを押すと,あら不思議. 真っ暗だったのは有機ELディスプレーだったのです.押した時だけ光るんですね.今や携帯では有機ELは珍しくないですが,腕時計というとちょっと新鮮.しかも光り方もなんだか疲れた近未来みたいな良い雰囲気です.さらに良いのはタイムゾーンの設定. ディズプレーに世界地図が現れ,現在の設定個所が分かりやすく枠で囲まれて表示されるのです.おお!ここに居たのかい,随分探したよ,という感じで,お買い上げ〜,$50弱でした.皮バンドは取り替え出来なそうなタイプですが,まぁ,この値段なら良いかな.日中外で見ると,表示が暗くてほとんど見えないオチャメな時計ですが,すっかり気に入ってしまいました.子供の頃,彗星のように突如現れたウマいインスタントラーメン,それが中華三昧でした.乾燥させた麺なのにコシと味があり,袋に入っただけのスープなのに,ウマい.当時の我が家において,休日の昼食に革命を起こしたと言っても過言ではありません.そんな中華三昧に敬意を払い,ここで四川風拉麺を食すことと致しました.
入手したのは韓国人の経営するオリエンタルフードショップ.パッケージデザインは,パッと見日本で見かけるものと同様ですが,よく見ると輸出仕様になっています.JASマークが付いていない,英語の成分表示と作り方.また”四川風拉麺” あるいは"豆板醤のきいた味噌ラーメン"の英語訳とおぼしき”Soybean Paste Flavor”の文字.ん〜,誰に向けたパッケージなのか良く分からない微妙なデザインです.製造はSendagaya, Sibuya, Tokyo .正真正銘の日本製です. 記載された作り方は,簡単に言うと,1)煮る,2)混ぜる,以上.・・・具の事が全く書いてありません.日本人だったら具は別に考えるんだな,と当然思うけど,この作り方に忠実に従ったアメリカ人は,フカヒレスープのフカのように,ただひたすらスープの中に横たわる麺を目の当たりにし,何を思うのでしょう?拉麺貧国アメリカにおいて,折角の素晴らしい味を伝えるチャンスを明星はみすみす逃しています.惜しい・・・. できるだけ簡単にやっちゃおうということで,具はキャベツ,人参,ソーセージ.ちゃんぽん式に,具を鍋でちょっとだけ炒めた所に,そのままお湯と麺を投入.4分で出来上がりです. うまぁ〜.味は完全に日本向けと同じ,と思います.こんな昔ながらのインスタント麺でも,こんな手抜きの作り方でも,しばらくちゃんとした拉麺屋さんに行っていない身にはウマいものです3/27日,ノックスビル空港でアメリカン航空の係員に予約変更をしてもらったものの,予約確認票もコンファメーション番号も発行されなかったと話すじじばば.アヤしいので直接シカゴのJALに電話確認してもらった所,「こちらではお客さんの名前は見つかりません」との回答.危ないところでした・・・.その電話ですぐ予約を取り直し,キチンと席の指定もしてくれたようです.成田ー名古屋の乗継ぎ便もキチンと変更出来た模様.やはり,このような時,日系航空会社だと安心ですね.米国航空会社の職員と電話でバトル(こりゃもう交渉なんてもんじゃないですね.あえて言えば狐と狸の化かし合いとも言えるか)をしなくて良いだけでも気持ちが楽ってもんです.とにかく,これで飛行機は確実に確保出来たので,早朝寝過ごさないようにするだけです.
3/28日,今日のフライトは7時5分.小さいノックスビル空港では十分過ぎる程早く,人もまばらな5:45分,じじばばは手荷物検査場を通過して行きました.
今度はシカゴで3時間もあるので,多少遅れても問題ないでしょう.ただ,昨日の事もあるので,一応フライト追跡してみました.取りあえずノックスビル空港から問題なく飛び立った模様. JALのフライトも追跡.実機の位置を本当に反映しているのかどうかは知りませんが,それなりに楽しめます.そして,無事到着〜. そして名古屋行きもキチンと出発し,着陸した模様です. 中部国際空港到着が19:40分.さすがに疲れたことでしょう.・・・翌日,無事到着のメールが来ました.めでたしめでたし..
3週間の滞在を怒濤のようにこなし,じじばばが帰国の途に着きました.この間,日帰り旅行,宿泊旅行に行き,日中は,家の周辺かなりの広範囲を徒歩で散歩していたようです. じさまはゴルフクラブをオーダーメイドで作ってもらい,毎日のようにたっぷりと練習場に通い,コースにも一回出てきました.正直な所,3週間だと時間が余るかなぁ,と思っていましたが,結果は短いくらいでした.
本当は疲れもあるのでしょうが,ゲートでは割に元気そうに見えました.10時前のフライトに対し,チェックインは非常にスムーズに済んでしまい,朝8時前には無事手荷物検査場を通過していきました.次の機会までお元気で・・・
・・・という訳で,翌日は一本早い便でシカゴへ向かうこととし,出直す事に成りました.
砂漠の旅を終え,ノックスビルに戻ると,辺りはすっかり春でした.家の周りに,なにやら薄緑のサクラのような花が沢山咲いています.アパートの事務所で聞いたら,ブラッドフォードペアという花らしいです.出勤前にiPhoneで撮ってみました.
・・・が,肝心の所がピンぼけorz.つくづく才能無いなぁ.ちなみに,ノックスビルではあまりサクラを見かけません.私はショッピングモールの出口(の中央分離帯)で見かけたくらい.この下で宴会は無理そうですが,丁度良い見頃です.
最近のコメント