さて,ウルムチってどんな所でしょう?私は,今回の出張予定を入れるまでは知りませんでした!中国の北西の角に位置するウィグル自治区の首都(というのが正しいのか?)です.モンゴルより更に西,なんと北京から飛行機で3時間ほどかかります.到着してまず奇妙に感じるのが時間と実際の太陽の位置のギャップ.中国はあんなに東西に広いのに,時間は(公式には)かなり東側に位置する北京の標準時だけ.ウィグルでは,実際の太陽の位置と時計が2時間ぐらいずれており,夜20時(右の写真)になってもあたりは明るく変な感じです.スーパーサマータイムと言えば良いのか・・・.
ウイグル自治区を東西に走る名高き天山山脈が,一カ所だけぷつんと途切れる谷間があるのですが,ウルムチは,そのすぐ北側にあります.ユーラシア大陸のど真ん中,世界中で海から最も離れた場所の一つ.古くはシルクロードの一つ(天山北路)がこの値を通り,東西交易の要所として栄えたようです.今では中国の西域を代表する大都市.何を好んでか,この地を選んで開催される会議のため,5泊6日滞在する訳です.街に出ると,道路標識にはウィグル文字(アラビア文字に似ています)の表記,モスク風の建物,ナン,ラクダなど,至る所に中央アジアらしさが発見できます.歩いている人々も,漢民族はもちろん多いものの,背が高く,彫りの深い中東(またはロシア)の雰囲気の人が沢山歩いています.その皆が中国語をしゃべっているのがちょっと不思議なぐらい.
宿泊はクンルンホテルという,大きなホテル.ロビーも広いし,部屋の調度品もかなり豪華です.しかし・・・マネジメントは笑ってしまうほどお粗末.まずチェックインから.カードは使用できず現金払いのみ.しかも宿泊登録は古式ゆかしいカーボン複写式の宿帳.折しもロビーは会議参加者の到着が相次ぎ,大混雑です!宿泊者はフロントに詰め寄せ(中国人は並ばない!)大声で会話しては,我先にとチェックインをして行きます.全く中国語を理解しない私は,辛抱強く待ち,英語がほとんど喋れないフロントのお姉さんたちと,単語と手話で会話をするしかありません.なんとか宿帳に登録してもらい,前金で支払いを済ませると,時刻は既に,ホテル到着から1時間を経過した午後9時だったのでした.
あたりはまだ薄明るいものの,レストランはさすがにそんなに遅くまでやっていないらしく,ロビーで聞いても「知らない」の一言.立派なコンシェルジュデスクには誰も居らず,諦めて自分で探すことに.ホテルの回りを歩くとすぐ見つけました.肯徳基(ケンタッキー)!そうなんです.中国ってやたらと沢山ケンタッキーフライドチキン(とマクドナルド)が有るんですよね.ここウルムチにも有りました!(後でホテルの周囲を散歩したらあと2件見つけました)地元の危険情報もまだ確認していないし,一日目の晩ご飯はこれで済ますことと致します.・・・味は・・・普通だったけれど,もも肉がなんだか小さかった.なんでだろう?
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