元々ウイグル族の住んでいた土地ですから,食文化も漢民族のそれとはちょっと違う感じです.名物はナンとカバブ.ナンは,カレーと一緒に出てくるインドのやつとは異なり,きれいな円盤形に模様が入った肉厚のものです.形はパンに似ていますが食感はぱさぱさ.3口目にはのどに引っかかりそうになります.ヨーグルトをかけたり,ジャムを付けたりして食べると,なかなかよろしい.カバブに限らず,肉は羊が多く,料理の味付けはちょっと油控えめで塩味という印象です.
飲み物は,ウィグルのビールが有ります(とはいえ,会社自体は,あのチンタオビールの会社です).透明な瓶に入ったビールは色も薄いが味も薄い.ラムの強い味をビールでさっぱり洗い流すような感じ.そして,この地と言えば"桜蘭(ロウラン)ワイン".イザ,いにしえのワインの歴史をひもとく時!
・・・甘いっす・・・.なんじゃこりゃ.ポートワインみたい.私は一口でギブアップでした.
それから,新疆麺.スパゲッティみたいにするのが一般的なようなのですが,ここでは牛肉スープのラーメンにしてくれました.どんどんのばして細い麺にしていくのを目の前で見せてくれます.麺はもちもちしていて,スープはあっさり塩味.温かくて胃に優しい,朝ご飯に丁度良い麺でした.
さて,ウルムチ最終日.ホテルのレストランが営業しておらず(正確には,一カ所だけ,別の会議のレセプションをやっていた),夕食のため日本人3人でホテルの外へ.衛生面も気になるし,多少高くても奇麗そうなお店に入ろうと相談し,立派な構えの中華料理やへ.注文しようとするけれど・・・.肉料理は?無い.餃子は?無い.北京ダックは?無い・・・.一体ここはどこ???海鮮中華料理でした・・・.やってしまいました.海岸から遥か離れた大陸の"ヘソ"で海鮮料理.とにかくきちんと火のとおった物にしようと考えた末,頼んだ物は小エビの油炒めとニラまんじゅう.
・・・しかし,努力も虚しく,食後しばらくして一人目,翌朝から私,そして翌々日には3人目に腹痛が訪れました.西安での会議はまさに地獄の様相.会う人皆から「大丈夫ですか?」ときかれる始末.・・・大丈夫じゃないです.
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