「Star allianceは北米の中西部,南部が弱い」というのは,私の周囲で,出張の多い人達の統一的な見解.半分は当りで,半分は外れです.米国でStar allianceと言えは,UnitedとUS airwaysですが,US airはノースカロライナ州シャーロット(CLT)とアリゾナ州フェニックス(PHX),そしてUnitedはコロラド州デンバー(DEN)をハブ空港としていて,テキサス州ダラス(DFW)から驚きの充実を見せるAmerican(One world)程ではないものの,意外と南部,西部も不便無く行くことが出来ます.ところが,これらの空港と日本を結ぶ直行便が無い.日本から中西部,南部へ向かう直行便は,ダラス(American, One world),ヒューストン(Continental, Sky team),アトランタ(Delta, Sky team)と,軒並み,ライバルアライアンス.だから,日本を発って中西部,南部へ向かう星組の人達は乗り換えが増えたり,窮屈な米国内線が長くなり,不便な思いをするのですね.
今回の行き先はフロリダ州,フォートマイヤーズ.長旅なので,アップグレードできたワシントンDC経由を選びました.マイルのご褒美でしか乗ることがない,Club ANAですが, やっぱり長距離フライトでは絶大な威力を発揮します.
成田を飛び立って一時間くらいは雲と雨の中でしたが,太平洋上空に来ると雲が幾分薄くなり,青空の中を飛び始めました.これで,一週間は梅雨からサヨナラです.
さて,長旅の楽しみは食事,食事,食事(笑).出発後2時間で出てくるメインディナーは和食にしました.
青森の郷土料理なのだそうです.海の幸,山の幸が盛り合わせてあって,おいしい.不便なギャレーから,よくこれだけの食事を出せるなぁ,と,感心します.
4,5時間ほど眠ったあとは,スナックメニュー.機内が暗い中,起きている人に出してくれるので,夜食風なのですが,実は到着地の時間では朝6時過ぎ.本来は二度目の食事用の和食セットをお願いし,しっかり食べて体をたたき起こします.ここでしばらく眠らないようにできれば,だいたい時差調整OK.
北東の空に青い帯と暗いオレンジの筋が現れます.飛行機の周りはまだ真っ暗で,上空には沢山の星が光っているくらい.前回のスイスからの帰りもそうでしたが,この時間帯のA列席からの眺めは,本当に美しいです.写真ではなかなか伝えられないのが口惜しいところ.
その光のグラデーションの中に,これまた細~い月を発見.完全に手ぶれだし,ノイズばりばりですが,雰囲気だけでも...
機内が明るくなってから出る二度目の食事は,現地時間の9時過ぎ.もう食べなくて良いだろう,と思われがちですが,これを食べそびれると,最終目的地まで10時間は食べ物無し.早めのランチだ!と思い込み,エッグベネディクトをワシワシ食べます(笑)これ,とても良い味に仕上がっています.ひんやり冷えたフルーツも,格別.
成田での離陸遅れもあり,飽食の機内生活は13時間.それでも,疲れが少ないのは,隣に気を遣わず,しっかり休息できたから.本当に助かります.でも,ワシントン線は機体を小さくするみたいだし,今後はアップグレードで席を確保するのは厳しくなるかな...
ワシントン-シャーロットは,バス並みに小さいCRJ700.シャーロット-フォートマイヤーズは中型機B737-400.ところが,窮屈なのは,廊下を挟んで無理に6列を詰め込むB737のほうです.ラッキーにも,予約していた中央席から窓側席に変えてもらえましたが,中央席の人に気を遣うのは変わらず.3時間のフライトは少々窮屈でした.
そして,これがフロリダの空と大地.強い日差しで蒸発した水分が作った雲でしょうか.熱気を感じます.
そして,ドア to ドアで27時間の旅を経てやってきた,リゾートホテル.今回はこのホテルに缶詰になっています.グラサンに水着でバカンスな人々を横目に,ジャケットに革靴で仕事な私は,違和感を覚えつつも,会議に向かうのでした.
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