表層が硬い大地に川が流れ続けると,深く浸食されて,やがてグランドキャニオンのような渓谷になります.時間が経つと,谷の部分のほうが大きくなり,てっぺんが平らな台地(メサという)が残されます.さらに浸食が進むと,ビュートと呼ばれる巨岩の丘(孤立丘と言うらしい)になります.モニュメントバレーは,このビュートが沢山有る所.一つ一つの丘がまるでモニュメントのように見えるのだそうです.
宿泊地カイエンタからモニュメントバレーまでは,度々映画やCMの舞台になるという荒野の道路を走り,30分程度で到着.
モニュメントバレーは一周17マイルの周回路(未舗装)になっていて,入り口で大人一人あたり$5を払います.自分の車で廻っても,先住民族のガイドが運転するジープツアー(一人$35)に乗っても良いことになっています.で,大体のガイド本やサイトには「道がひどいのでジープツアーが無難」と書いてあるのです.でも,ジープツアーの車は窓無しなので土ぼこりがひどそうだし,料金が高い.ついでにレンタカーが四駆だったので,取りあえず自車で乗り入れることにします.ダメそうだったらすぐ引返してこよう,ということで・・・.
結果的には,この選択は良かったみたいです.確かに結構凸凹があって走りづらいですが,普通のセダンもかろうじて走っています(車の底を何回か打ち付けてるかもしれませんが).私は地上高のあるSUVで気をつけて走ったので特に問題は有りませんでした.車は砂で真っ赤に汚れてしまいましたが・・・鼻の穴の中がこうなるよりはマシ?.
さて,モニュメントバレー.入り口で貰えるパンフレットは今ひとつ分かりづらいのですが,周回路には分かりやすく展望スポットがあり,親切に立て札が立っています.ビュートにはそれぞれ名前が付いているんです.そこで問題.これは何でしょう?
これはミトン(関係ないけど,南部訛だとミッンン).確かに親指だけ分かれている,あの手袋に見えます.ご丁寧に,同じような形が二つ並んでいて,ちゃんと右手と左手になっています.では,これは?
これはラクダなんだそうです.そういえば左端がラクダの頭で,こぶが一つ,二つ・・・てアナタ,何こぶラクダ?他にも,象,三人姉妹,親指など.”親指”は人の顔にも見えますね.
最後に,アーティストポイントと名付けられた高台からの眺望.近くの岩山ばかりに目を奪われていましたが,遠景もなかなかのものです.
辺りは,短い草が生えてはいるけれど,あちこちに岩や土が露出する,まさに荒野という感じ.でも実は牧草地になっていて,車が近づくと,「なになに〜?」て感じで羊が寄って来たりします.・・・君たち,強く生きて行くんだぞ.
荒野の風景が一変するのはコロラド州に入り,コルテスという街で.進路が北向きから東向きに変わる所.正面に雪を抱いたコロラドロッキーの山々が現れます.ちょっとスイス風?砂漠から荒野を抜け,ついに雪山の風景に到達した所で,本日の宿泊地,デュランゴに到着しました.
夕食は,デュランゴのダウンタウンにある,ちょっとお洒落なイタリアン.最後にじじばばが娘にケーキ(ろうそく付き)をとってくれました.3/20は娘の誕生日だったのです.5才おめでとう.
モニュメントバレー、名前では聞いていましたが、こんな風になっているんですね。Artist Point、空の雲の感じやビュートが立っている遠景、薄い緑(植生?)の色合い等が絶妙に合わさっていて、ちょっとこの世のものとは思えない、絶妙な写真に仕上がっているのがすごい!!
娘さんは5歳の誕生日だったのですね~おめでとうございます!
投稿情報: bluehawaii | 2008/03/27 07:21
[いいですね] お嬢様のお誕生日おめでとうございます!(*⌒—⌒*)
岩の数々想像力をかき立てられますねー
荒涼とした雰囲気から雪景色までアメリカのデカさに圧巻です!∑ヾ( ̄0 ̄; )
投稿情報: shin | 2008/03/27 10:05
bluehawaiiさん.こんな風になっていました(笑).今世紀初め当たりに科学者が想像した,”生物の居る火星”って,こんな感じかもしれませんね.
娘はかなりの甘えんぼのまま5才を迎えました.・・・でも計算づくの気配が少々・・・.
投稿情報: まさとい | 2008/03/27 11:31
shinさん,有り難うございます.このビュートの数々を見て,ちょっとひねくれた私は「自然って,結構不自然だな」という感想を持ちました.
気候の変化は主に標高の差に寄るものなんだと思います.何しろコロラドと言えば,マラソンや自転車などのアスリート達がこぞってトレーニングに来る,ボールダーのある州ですものね.今回もトレーニングとおぼしき,自転車集団が,山を登っていました.
投稿情報: まさとい | 2008/03/27 11:36
[いいですね]
娘さんのバースデー♪おめでとうございます☆☆⌒(*^∇゜)v モニュメントバレーの岩の形は面白いですね~、先住民の人はグランドキャニオンで初めてお会いしましたが、そのおじさんがかっこよかったのか、威厳と風格を感じたのを思い出しました。
コロラドロッキーのフォトは青空が澄んでいて山々が美しいですねー!
またまた、道中・・・お気をつけて>(( ̄^ ̄ )ゞ敬礼!
投稿情報: yumin | 2008/03/27 14:01
[いいですね] 娘さんの誕生日おめでとうございます。5歳ですかー。かわいいさかりですね。
それにしても、すごい光景ですね。いや、世界は広い。
投稿情報: yu_bo_ | 2008/03/27 19:45
[いいですね]
私はグランドキャニオンには行きましたが、モニュメントバレーにはまだ行っていません。しかし、まさといさんの写真から、モニュメントバレーやその周辺のスケールの大きい自然が良く感じられて、感動的です。
旅先でお嬢さんの誕生祝いもでき、アメリカに訪問されたお祖父さん、お祖母さんにとっては素晴らしいツアーとなったことでしょうね。
投稿情報: Poran | 2008/03/27 23:33
yuminさん,有り難うございます.実は,モニュメントバレーは十数年前にアメリカに滞在していた上司が,是非行ってみなさいと推薦してくれた所だったのです.「アメリカ的風景」の代表格を目の当たりにして,その大きさ(今回は近くに有ったので大きさ分かりました)を体感してきました.
私もグランドキャニオンの土産物屋さんでカッコ良い,背の高い先住民族のオジさんに合いましたよ.
投稿情報: まさとい | 2008/03/28 01:13
yu_bo_さん,有り難うございます.かわいいですよー(笑).やっぱり,男親には女の子ですよ.地質が同じだから当然と言えば当然なんですが,この辺りにはメサやビュートがゴロゴロしているんですよ.面白いものですね.
投稿情報: まさとい | 2008/03/28 01:16
Poranさん,有り難うございます.瑞々しく繊細な蓼科と,荒涼としながらもダイナミックなモニュメントバレーは,もしかしたら好対照かもしれませんね.父母は,それなりに英語を喋りますが,この旅行中は,特に率先して喋ろうとはしていませんでした.でも,この時だけは店員さんに何やら一生懸命ケーキのオーダーを伝えようとしてくれました.本当はホールケーキを頼みたいと思っていたみたいだけれど・・・.でも,かなり甘かったので,結果的には小さなピースで良かったのかもしれません.
投稿情報: まさとい | 2008/03/28 01:26