朝起きてまず向かったのはデュランゴのダウンタウン.この町はお洒落な山あいのリゾート地なのですが,元々はちょっと北にあるシルバートンという銀山の麓町として栄えた所なのだそうです.そして,この二つの町を結ぶデュランゴ-シルバートン狭軌鉄道は,蒸気機関車が大自然の中を抜けて行く,人気の観光鉄道.そこで!・・・蒸気機関車の出発を見送りに行きます・・・.乗るか乗らないか最後まで迷ったのですが,往復5時間のロ〜ングな行程はさすがに小さい子供には辛い.それにチケット高いし.出発地点のすぐ横の踏切に着いたのは丁度午前10時,ほどなく,汽笛も高らかに蒸気機関車が出発しました!
圧巻です.もしかすると,勢い良く煙を吐く,本物の蒸気機関車の出発を見るのは私自身初めてかもしれない(ディズニーランドのも本物らしいですが,煙吐かないですものね).目の前をゆっくりと,悠々と通り過ぎて行く蒸気機関車を見送り,しばし汽笛に耳をすませるのでした.いってらっしゃ〜い.
さて,朝っぱらから感動した所で,今日は世界遺産に指定されている,メサ・ヴェルデ国立公園へ向かいます.コロラド州の南西角に位置する巨大なメサ(台地)なのですが,アナサジ族という人々が12世紀に作った住居の遺跡が沢山残っているのです.
おわかり頂けるでしょうか?メサを形成する硬い岩盤の下,断崖絶壁の横っ腹に驚くぐらい大きな穴があり(人工なのか天然なのか,きちんと確かめてません),そこに日干しレンガで壁を作り,家にしてあるんです.写真だと分かりにくいですが,谷底からとても高い所に有るものも多いんですよ.そして,近づいてみるとこんな感じ. なんと円筒型の地下室もあり,地上には立派なレンガ造りのビル. 中には4階建ての塔なんてものまで有ります. 壁の角は90°.窓は四角.暖炉付き,地下室の出入りは木組みのはしご.天井も木組み.近代的な遺跡なんです.そこで不思議になるのが,なぜユーラシア大陸と建築技術がこんなに類似しているのだろうか?ということです.この民族がここに住んでいたのは紀元前から.そしてコロンブスがアメリカ大陸に到達するのはこの遺跡よりさらに200年も後のこと.むしろ南米/中米のアステカやマヤからの技術が伝わったと考えるのが現実味があるのでしょうが,そもそも人間というのは,全然別の所に住み,それぞれ独自に文明を開いて行っても,その結果,こんなに類似したものを作るものなんでしょうか?どなたか,考古学に詳しいかた,ご教示下さいませ.
ゆっくり見ていたら,いつの間にか日が傾いて来てしまいました.車に乗込み,次の目的地,フォーコーナーに向かいます.アメリカの地図を見て頂ければわかりますが,ユタ,コロラド,アリゾナ,ニューメキシコの4州はスッパリと直線で区切られていて,それらが一点で交差しているところがフォーコーナーなのです.両手足をそれぞれの州に置き,「4州を又にかける男」の記念写真を撮ろうという作戦です.ふっふっふ.
・・・ところが・・・
閉まってましたorz.なんと営業時間は17時まで.そして私達が到着したのは17:30.クリスマスのタンパに続き,やってしまいました・・・.悔しいのでちびカメラXacti君の力の限りズームし,閉ざされた門の外からフォーコーナーを激写!・・・ピンぼけでした(T_T).・・・いいのさ.どうせ,そんなに遠回りじゃないから.宿泊地に向かう途中でちょっと寄っただけさ.屁理屈で自分を納得させ,今日の宿泊地,ギャラップに向け,うねる道をぼよよ〜ん,ぼよよ〜んと跳ねながら,ドライブを続けたのでした.
メサ・ヴェルデの風景、同じ荒地に見えますけど、植生や岩肌等、今までのところとはまた違った感じですね!また、あんな断崖絶壁のところに人が住居をつくっているとは・・・さすが世界遺産、という印象です。
フォーコーナーでは、、、ちょっと残念でしたね。こういう境界線またぎ、みたいなものでの失敗、過去に私もあって、そのことを思い出しちゃいました(国境線で立とう、と思ってたら、うっかり場所を通り過ぎてしまっていた^^;)
投稿情報: bluehawaii | 2008/03/28 08:30
デュランゴ シルバートン鉄道は以前テレビで観た事があります。
いーなぁー
汽笛ならしながら迫力のドラフト音・・・
狭軌って日本の狭軌と同じなんですかねー
投稿情報: shin | 2008/03/28 13:00
確かにそうでした.岩肌は少し色が薄く,草木はもっと寒い地方のそれでした.メサの上の広い台地は,雪が20~30cmくらい積もっていて,真っ白でしたよ.岩盤の色はどうして違うんでしょうね?植生から考えると,アリゾナより肥沃な土地柄のように思えるので,成分の違いを反映しているんでしょうか.・・・そうだ.たった今思い出したのですが,ユタの高原では,薄緑色に見える岩盤が有りましたよ.遠目ではっきりとはしませんが,コケのようではなく,岩自体が緑色を帯びていたように思います.
フォーコーナー,大した事は無いんですが,逃がした魚は大きい,と思うんですよね(笑).
投稿情報: まさとい | 2008/03/28 17:42
日本では,ここまでドハデに煙をモクモク,というのは,もはや許されないのでしょうか.テレビで山口号や阿蘇ボーイを見ても,極力煙が出ないようにしてあるように見えますね.・・・うろ覚えですが,練炭を使って煙を押さえているとかなんとか.ディズニーランドに至っては,多分油炊きですね.
狭軌,同じかもしれませんね.小田急線持って来て置いてみます?電気が無いから走れないけれど(笑).
投稿情報: まさとい | 2008/03/28 17:50
[いいですね] てか、すごいですねー。蒸気機関車走るとこ見たのは自分も初めてかもしれません。ホントに蒸気吐きながら走るんですね。
投稿情報: yu_bo_ | 2008/03/28 20:59
凄いですね〜(笑).蒸気機関車自身が重そうなんですよ.鉄路を踏みしめ,ごろりん,ごろりんという感じで,ゆったりと通り過ぎてゆきました.軽快に見える日本のステンレス製通勤電車とは,きっとすごく違う重量なんだろうなぁ,と思います.
投稿情報: まさとい | 2008/03/28 21:26
楽しんでますね〜(^^)駐在の方達の方がたくさん観光なさって帰られて行くんですよね...。住んでると行かないもんなんですよね...ナンデダロ。
投稿情報: Nana | 2008/03/29 00:44
本当は,こんなに遊んでイイノカ?とも思うんですけれど.でも"1年だから!"と言い訳を付けて,思い切って休みを取って旅行にも行ってます.日本で旅行に行っていたかと考えると,そんなことないですから.
最近は職場のアメリカ人からも,”君の方がアメリカ(の観光地)を良く知ってるよ”と言われ,半分呆れられてます.とほほ.
投稿情報: まさとい | 2008/03/29 01:42
[いいですね]
私も昔ニューヨークに3年間駐在していた間に、休みの度にめいっぱい家族で北米を旅行しました。そのため現地で支給される給料だけでは足りなくて、日本から自分の貯金を取り崩して、アメリカに送金させていたほどです。
でも、振り返ってみれば、いろいろ旅行して良かったと思いますね。いい思い出になったし、日本に帰ってきてしまえば、もう簡単には行けません・・・。
投稿情報: Poran | 2008/03/29 16:45
あはは.実は私も貯金取り崩しています.人に寄っては,ナケナシの駐在費を貯め込み,ひと財産作ってくるそうですが,私は確実に逆方向に向かっています.ガソリンもガロン3ドルを軽く超え,会社から支給される燃料費補助(算定基準が10年以上前から変わっていない)では,タンク半分強(通勤1週間分)にしか成りません.とほほ.
投稿情報: まさとい | 2008/03/29 18:15