旅行二日目はケンタッキーの牧歌的雰囲気を満喫する日. 途中からインターステートを外れ,リンカーンが少年時代に過ごしたというのどかな 田舎をノンビリ走ります.雲が低くたれ込めるあいにくの天気ですが,その低さを感じられるのも,広大な土地が広がっているからこそ.
昼前に到着したのは,「マンモスケーブ国立公園」. なんでも ,ケンタッキーやテネシーは「孔だらけ」らしく,あちこちに洞窟,鍾乳洞,はては地底湖まで有ります.その中でも世界最大を誇り,世界遺産にも指定されている(・・・と,ガイドさんの説明で初めて知った)のが,マンモスケーブ.まだ洞窟の構造が全て判っておらず,毎年少しずつ新しい洞窟が発見され,記録上の距離が伸びている!というまさに巨大な洞窟なのです.洞窟は勝手に入れる訳ではなく,ガイドさんがついて,ツアーで行きます.
いくつものツアーがある中で,今回は比較的短めの2時間コースに参加します.まずは地面の細い縦割れに沿って,急な階段をどんどん降りて行きます.これでもか!というくらい下って行きます.おわ〜.小さい子供を連れているのに,大丈夫か?と少々心配になったころ,最初の目的地に到着.
入り口からは想像の出来ない広大な空間.しかも,硬い岩盤でできた天井は平坦で,まるで体育館のよう.なんというか・・・.例えば,ウルトラマンの悪者が武器を作る地下秘密工場の候補地と言いますか(よけい分かりにくいですね).とにかく広大なこの空間にXactiのちっちゃいフラッシュが太刀打ちできるはずも無く,洞窟内の照明をたよりに撮ってみましたが・・・分かりにくいですね・・・.
観光コースで行くのは何階層にもなっている洞窟の上層部分.天井になっている岩盤は雨水を通さず,また遠くから流入する地下水は,はるか下層を流れているので,この辺りはカリカリに乾燥し,まるでレンガのようです.日本の鍾乳洞とは明らかに違う雰囲気.広くなったり狭くなったりしてどんどん表情を変える洞窟内を抜けて行きます.子供も探検気分で楽しそう.大まかには下り坂になるよう,コースが設定されているので,体力的にも問題ありません.また別の広場に着きました.ベンチに座り,ガイドさんの説明を聞いていると,厳かな声で「皆さん,ちょっとお静かに.目を閉じて下さい.」なんだなんだ?目を閉じていると・・・
「さぁ,目を開けて下さい」
!!!真っ暗.何も見えません.目が開いているのか,閉じているのか,分かりません.ガイドさんが洞窟の照明を消したのです.思わず参加者から感嘆のため息がでます.ガイドさんのやり方が良かったからか,広大な空間にいるからか,不安感はなく,参加者は皆,しきりに感心し,真の暗闇を楽しんだのでした.
予想を遥かに上回って楽しめたマンモスケーブ@ケンタッキー州を後にし,再びテネシー州へ.宿泊地はナッシュビルです.
最近のコメント