琉球王国が栄えたのは,14世紀ごろからだそうで,世界遺産に登録された沢山のお城(グスク)が築かれていったのも,その頃.日本の本島のみならず,中国,ルソン島,そして,朝鮮半島へ大型の船を出し,特に中国の優れた建築技術を吸収し,独自の文化を醸成しつつ反映していったのだそうです.
そんな城は,沖縄じゅうに結構な数があるのですが,出張先にほど近い場所にあったのは,中でも当時の石垣の現存率の高い,中城(ナカグスク)です.
城の石垣の第一印象は,あ,これは中国だ,ということ.比較的小さいブロックで緻密に組上げられ,かつ,完成した石垣は柔らかいカーブを描いて伸びてゆく.
築城当時,石灰質の石垣は明るい灰白色だったでしょうから,よく晴れた青い沖縄の海や空や緑と調和して,さぞや美しかったのだろうな,と想像します.
そして,琉球王国の場合,「お城=戦場」で有ったそうで(詳しい説明は忘れてしまったorz),防衛本部としての機能を果たすための袋小路や急階段の設置など,工夫も沢山凝らされているそうです.面白いものですね.
水に溶けていく石灰岩質.長年の風雪にさらされ,骨粗鬆症状態です.発掘調査と石垣の保存作業は常に続けられているそうです.古い物を保ち続ける努力,大変だけどとても大切ですね.
[いいですね] 遠い昔に築かれたものが現代にも残っていること、その建築技術、すごいですよね。石の形、みんな違うのに、なぜかきれいにみえます~(^_^)
投稿情報: 夢猫 | 2009/11/22 21:36
[いいですね] 日本本島のお城の景観と全然違いますよね、確かに中国っぽいカンジがいたします。かつて栄えた琉球王国は凄かったんでしょうね・・・。
投稿情報: yumin | 2009/11/22 23:03
夢猫さん,有り難うございます.同じ時代に生まれた建物が今も平気で使われている,欧州のような強者もありますけれど(笑),湿度も高く台風や戦火にもさらされて来た沖縄のお城の雰囲気がそのまま残っているのは凄い事ですね.そうなんです.一つ一つ形の違う石を組み合わせて,最終的にはきれいな外形に仕上げてあるんです.凄い技術ですね.傷みの進んだ所は一度ばらして再組み立てするそうなのですが,最初にナンバリングして,元あった順番,向きにきちんとくみ上げて行くのだそうですよ.
投稿情報: まさとい | 2009/11/24 09:06
yuminさん,有り難うございます.築城当時,中国から,ある優れた建築家が琉球に帰化して,そこで築城技術,戦術,その他中国4000年の伝統技術,最新技術を伝えたのだそうですよ.驚いたのは,種子島に鉄砲が伝来するより2世紀ほど前,その鉄砲の原型とも言える,火薬で球を飛ばす武器があり,このお城で使われていたらしいと言うことです.説明してくれたボランティアのおばちゃんが誇らしげに”学校で習った歴史は間違ってますね”と教えてくれました.
投稿情報: まさとい | 2009/11/24 09:14