「お姫さま,大好き!」の娘(5才)のため,じじばばに日本から直輸入してもらった日本語版の「人魚姫」のDVD.その本編はまだ見ていないのですが,何の気なしにPCに挿入し,付録のショートムービーを見てみました.誰もが知っているアンデルセンの童話,マッチ売りの少女(The Little Matchgirl)です.原作は悲しすぎて,あまり好きではないのですが・・・.
台詞の無いムービー全編に流れる切なく美しいヴァイオリンのメロディ(ボロディン,弦楽四重奏曲第2番,D-dur,3楽章).そして音楽の進行にピッタリあった悲しい物語の展開.非常に美しく仕上げられたラストシーン.私の背中に張り付いてディスプレーを覗き込んでいた娘が,小さな声で「これ,『マッチをすればしあわせの夢』?」
・・・しばらく動けませんでした.
私一人でテンパっているのは悔しいので,カミさん(A型)を呼んで見せちゃいました.スピーカーにつないで,豪華ステレオサウンドで(笑).見終わった後,しばらく毛布をかぶったまま動きませんでした.ぷぷぷ.
このムービー,日本で入手するには「人魚姫」のDVDの「スペシャルエディション」か「プラチナエディション」を購入する必要があるみたいです.米国のiTunes Storeでは短編として売っているんですけれど,日本ではダメのようですね.
・・・でも,実は”The Little Matchgirl”でムービー検索すると,あっさりヒットしちゃったりします.
[いいですね]
クラッシック音楽は詳しくありませんが、WD社は色の扱いもウルサイシし、その曲が映像とマッチして互いの美くしい所を助長してるんでしょうね!
でも、本家のお膝元で日本直輸入とは(((^_^;)
投稿情報: shin | 2008/04/20 07:05
ムービー見ました。どう脚色しても悲しい話には変わんないですね。最後死ぬところはなんとなく曖昧に描かれてましたが。こんなのお子さんに見せたら変なトラウマ入っちゃいますよ。これって「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とかなり似た構造になってますね。多分「ダンサー」の方がこっちの話にインスパイアされたかなんかのような気がしますが。あっちは音楽で、こっちはマッチ。でも共に辛い現実から一瞬逃避するために幸せな夢を見て、でもやはり夢は夢、覚めればもっと過酷な現実が待っていて、最後は死ぬ。ってとこがすごい類似してると思ったんです。「ダンサー」の方は18禁です。映画にそのような制約ついてないですが、あんなの子供が見たらひきつけ起こします。この話も、そんな感じしますねー。うん、見せない方が(というか、物語を理解させない方が)いいです。
投稿情報: yu_bo_ | 2008/04/20 07:20
shinさん,有り難うございます.そうなんです.美しい映像と美しい音楽のベストマッチ,これに尽きますね.視点の移動,カメラのパン,雪の舞い方,彩度の細かな変化.とにかく細心の注意を払ってありますね.この会社ならでは,の所かもしれませんね.
DVDは日本とアメリカでリージョンコードが違うから,帰国後も見ようと思うと日本から逆輸入になっちゃいますね.変な話ですけれど.
投稿情報: まさとい | 2008/04/20 14:50
そうですね.悲しい話です.「マッチ売りの少女」は原作通り,悲しい終わりですね.ご存知かもしれませんが,本編の「人魚姫」は,完全にハッピーエンドに変えられていますね.「悲しい話は子供に見せたくない」というウォルトディズニーの考えだったそうです.
ところで,実は意外なことに,小さな子供はこれを見ても平気にしています.もちろん,悲しいお話なんだということは頭で理解しますから,茶化したり笑ったりはしませんが,冷静に「この女の子はどうしてしんじゃったの?」「やさしいおばさんは,心だけ連れていったんだね」と分析し,感想を述べています.子供は,大切な人を失う悲しい実体験が無く,いわれようのない喪失感をまだ味わっていないので,きっと現実感が乏しいのでしょうね.言い換えれば,大人はそれまでに失ってしまった大切な人達への思いを,自分の中に大切に保管しているのでしょうね.普段はあまり意識しなくても.
子供二人と一緒にこの短編ムービーを見ながら,こういう美しい作品を通じて,なかなか言葉では伝えられない人間の生の大事さを疑似体験し,真摯で優しい心の持ち主になってくれると良いな,と思っていました.
投稿情報: まさとい | 2008/04/20 15:20
こんばんは。人魚姫の方はハッピーエンドに変えられてるんですね。知りませんでした。教えて下さってありがとうございます。ウォルト・ディズニーの気持ち、なんかわかります。辛い事、悲しい事なんてほっといても降ってきますからね。せめて物語の中だけでも幸せでいたい。そんな願いがあるんじゃないでしょうか。
まず、小さな子供がこれを見てちゃんと物語を読み解ける事にびっくりです。子供なめちゃいけませんね。反省します。
うーむ、それにしてもクールな分析ですね。当たっているだけになんとも言えないところがまた。
現実感の欠如。子供は、最終的には目に見えない魔法で自分は守られてるんだ、と信じているのかもしれません。少なくとも僕が子供の頃はそんな感じでした。で、年々歳取ってくにつれて、魔法なんてありはしない、心は脆く弱い、人はいつか死ぬ、という事を実感するようになってきました。己と、己の世界の脆弱さが見えてくるようになってきたというか。
臆病で不安で、いつも人の顔色ばかり窺ってるような人(まあ僕です)にはなって欲しくないですが、人の弱さみたいな所を真摯に理解出来る、理解しようと努力出来る人になって欲しいなあと思います。不遜な発言ですんません。
投稿情報: yu_bo_ | 2008/04/20 19:12
子供は思い切り笑い,思い切り泣きますけれど,確かにクールでストレートですね.子供同士の会話を聞いていると,びっくりするくらい辛辣な物言いをしたりするのですが,発する方も受け取る方も,全く意に介せず,ケロリとして遊んでいますよ.もしかすると,本来傷つきやすい心を守るために,物事を柔らかく冷静に受け取るような本能があるのかもしれませんね.
成長とともに理屈と感情がリンクして,人の気持ちを考えようとすることが出来るようになり,感受性が成熟し・・・と,一歩一歩,段階を踏んで行って欲しいですね.
投稿情報: まさとい | 2008/04/20 23:03
んぐ・・・ぐふっ・・・(ρ°∩°)ううー。。。大人になって物語を見ると悲しいですね。映像が美しいのでより悲しさがこみ上げてきます。私が幼い頃に読んだ(絵本)この物語の感想は今でもハッキリと覚えています。おばあさんがやっと会いに来てくれたからマッチ売りの少女は幸せになったんだ、と子供心に解釈していました。ですから大人になって再度、この物語を見ると切ない気持ちだけが残りますね・・・。なんだかフランダースの犬まで思い出しちゃった(号泣)フランダースの犬はアメリカではハッピーエンドでヨーロッパでは原作通りなんですが以外にも人気がないそうですね。
投稿情報: yumin | 2008/04/21 03:48
本当ですね.うぅぅう.私は,原作のディティールは完全に忘れ,読み返す勇気すらないのですが・・・.今はちょうど,主人公の少女とうちの子供達の年齢が重なるので,ますます,いたたまれないのだろうなぁ,と思っています.フランダースの犬はアメリカとヨーロッパでエンドが違うんですね.知らなかったです.
投稿情報: まさとい | 2008/04/21 10:12
[いいですね]
うぅ気付くんじゃなかった、この記事(ToT)/~~~
一定の年齢から涙腺緩いw・・・。
こういった悲しさを知るから人間優しくなれるし、強くもなれる。それで良い様に思うのです、単純なボクは。
投稿情報: ちかぱぱ0723 | 2008/04/24 22:51
むふふ.見てしまいましたね.ショートムービーですし,どっぷり浸かって気持ちの洗濯して下さいませ.
投稿情報: まさとい | 2008/04/24 22:58